ゆるく継続メモ

本の感想文、花と雑学の備忘録

舞台脚本『ハリー・ポッターと呪いの子』を読む

ハリーポッターシリーズの続編『ハリー・ポッターと呪いの子』とうとう読了!
小説ではなく、舞台の脚本だからセリフと説明文で進んでいく感じで新鮮だった。
漫画みたいにさらっと読めた。


ちなみにこういう人にオススメ↓

ハリーポッターシリーズが好き  ★★★★★
ハリーよりドラコが好き     ★★★★
ハリーよりスネイプが好き    ★★★★


勿論、私はハリーよりドラコとスネイプが好き。




ざっくりあらすじ

ハリーポッターシリーズ最終巻の『ハリー・ポッターと死の秘宝』でのホグワーツの戦いから19年後の物語。
"ハリー"の2番目の息子の"アルバス・セブルス・ポッター”が主人公。

英雄の父を持ち、アルバス・ダンブルドアとセブルス・スネイプという偉大な2人の魔法使いから名前をつけられて、プレッシャーが半端ないアルバスはホグワーツに入学し、なんとスリザリンに組分けされてしまう。

それからは根暗が加速し、友達も"ドラコ"の息子の"スコーピウス"しかおらず、ホグワーツに通うことが憂鬱になってしまう。
そんな悩みを持つ息子をホグワーツ大好き人間だったハリーには気持ちがまったく理解できず、2人はわかり合えないまますれ違っていく。

そんな中、アルバスは"デルフィー"という魔女と出会い、「過去に行き、セドリックを救ってほしい」と頼まれる。
アルバスとスコーピウス、そしてハリーの時空を超えた絆の物語が始まる。  




登場人物

アルバス・・・ハリーの息子(次男)。根暗。スリザリンに組分けされてしまう。陽キャな兄がいる。
スコーピウス・・・アルバスの唯一の友達。ドラコの息子。勿論スリザリン。

ハリー・・・ハリー・ポッター

ドラコ・・・ハリーのライバル(敵)だった。19年前のホグワーツの戦いではヴォルデモート側の人間だったが、今は良い父親だし、息子は普通にホグワーツに通わせてる。ハリーとは特に和解とかはしてなさそうだけど今も関わりがある。

デルフィー・・・アルバスとスコーピウスにセドリックを救ってほしいと頼む魔女。

セドリック・・・ハリーポッターシリーズ第4巻『炎のゴブレット』で命を落とす。容姿も性格もイケメン。




感想

私はそもそも、ハリーポッターシリーズが好きで映画は全部観てたわけで、一応この『呪いの子』はシリーズ全部観てから、もしくは読んでからじゃないと楽しめないと思う。
うーん、それか少なくとも1巻の『賢者の石』と4巻の『炎のゴブレット』と最終巻の『死の秘宝』だけ見ておくか。

いや、わけわからんわ。
全部見よ(読も)


ハリーやハーマイオニーやドラコのその後が描かれていて、何となくみんな納得な未来ではあった。
私の推しキャラのドラコはがっつり出てくるし、スネイプ先生も・・・(涙)
でもこの話ではドラコの息子のスコーピウスが一番好きだった。
ドラコの息子なのに良い子で何か泣けた。

今回、3巻『アズカバンの囚人』でハーマイオニーが使っていた逆転時計がキーアイテムになってるから、別の未来の話も描かれていて面白い。
その別の未来のパターンでも個人的に胸アツな展開があった。そっちのパターンの未来も是非詳しく知りたい。

正直ドラコ好きさんは絶対、読んだほうが良い。
もっとドラコを好きになるよ!




好きなシーン

・110P スコーピウスが本を開くと勝手に喋りだしてしまう。デルフィーが「何したの?」と聞き、それに対するスコーピウスの返しが好き。

スコーピウス「僕、ア、本を開いた。それって、この世に生まれてからずっと今まで、別に危険なことじゃなかったけど」

何か、こういうノリが好き。
何だろう。どう説明したらいいんだろう。ハリーポッターでこういうノリ、多い気がする。
というか、海外の作品では多いかもしれない。
次のシーンも似たような理由で好き。



・126P ドラコがマクゴナガル校長の部屋の暖炉から出てきた時に大量のススも一緒に落ちてきてしまう。ドラコは謝り、それに対してマクゴナガル校長が

「いたしかたありません。あえて言うなら、暖炉を持っている私が悪いのです」

何て言うのかな~~(笑)
洋画とかでよく見る、最悪なことが起きた時にあえて「最高!」って言っちゃうみたいな。
この感じが好きなんだよね~~。



・257P スネイプがスコーピウスに言ったセリフ。

「アルバスに伝えてくれ。アルバス・セブルスに、私の名前が付いていることを、私が誇らしく思うと。」

これは滾る。
なぜ、死んだはずのスネイプがいるのか、とかは実際読んで確認してほしい。
やっぱりスネイプは切なカッコいいっていうことが改めてわかるはず。



・339P 物語が進み、ハリーとドラコのわりと穏やかな会話。ハリーが「君は(子供の頃、本当は)何がしたかったんだ?」とドラコに聞く。それに対し、ドラコが答える。

「クィディッチだ。しかし、私はさしてうまくなかった。私は主に幸福になることを望んだ」

私が初めて『ハリーポッターと賢者の石』を読んだ時は小学生の時で、この時私は、
(ドラコはきっと物語中盤くらいで仲間になるタイプのやつだな。)
って思ってた。
でも一向に仲間にならなくて、何なら悪事に手を染めまくってて・・・。
(もう無理や・・・。最後、ハリーかロンあたりにずたずたに殺される・・・。)
って諦めてた。

でも、この会話でドラコの気持ちがハリーにきっと伝わっただろうと思う。
ドラコは悪くない。生まれてくる家が悪かっただけ。

・・・うん。きっとそう。




最後に

今年の7月に日本でも舞台をやるみたいだね。
日本人キャストだし、どうなってしまうんだろう(笑)

それより、『ファンタステック・ビーストとダンブルドアの秘密』のほうが楽しみだな。

では。