GW前にジェイムズ・P・ホーガンさんの『星を継ぐもの』読破。
めちゃめちゃSF小説。
日本での初版は1980年に発刊されてるハードSF小説。
こういう人にオススメ↓
宇宙が好き ★★★★
地球以外にも生命体はいると思う ★★★★★
学者達の難しい会話が好き ★★★★
ざっくりあらすじ
2028年、木星まで半年で着くようになり、月旅行は海外旅行のような感覚になっている時代。
月面で赤い宇宙服を着た死体が発見された。その死体を地球に持ち帰り調べてみると、なんとその死体は5万年以上前に死んでいることがわかった。
この死体は人間なのか?人間ならば5万年前に誰がどうやって月に行けたのか?そして何故死んだのか?
原子物理学者のヴィクター・ハント博士は各部門の学者達と共にこの宇宙規模の謎の究明に乗り出すことになる。
登場人物
ヴィクター・ハント・・・主人公。原子物理学者。
グレッグ・コールドウェル・・・国連宇宙軍本部長。
クリス・ダンチェッカー・・・生物学者。
その他、学者や博士や教授達。
感想
個人的にはめっちゃハード系のSF小説だった。
でもただのSF小説じゃなくてミステリーSF小説だと思う。
月面で見つかった死体が5万年前に死んでるとかめっちゃミステリー。
ちなみに5万年前の地球はホモ・サピエンスやネアンデルタール人が存在していたと言われる後期旧石器時代。
まさか、ネアンデルタール人が宇宙服着て月旅行に行っていた・・・?
アームストロングより先に・・・?
ニール・アームストロングは1969年にアポロ11号で人類で初めて月面に降り立った宇宙飛行士。
アームストロングを主人公に描いた映画『ファースト・マン』もまあまあ面白かった。
『ラ・ラ・ランド』の監督で主人公はライアン・ゴズリングだよ。
この死体のことを学者達は"チャーリー"と名付けて、生物学や物理学や言語学など各部門の頭の良い人達が主にチャーリーは「地球人なのか?」「それとも地球以外の生物なのか?」っていうことを解明しようとしていくわけだけど、全員頭の良い人達だから会話が結構難しい。
正直、私は最初の40Pくらいはふわっと読んでた。全然単語が頭に入ってこなかった(笑)
ふわふわしたまま読んでたけど、50Pで出てくる、
現代の人類が登場する、はるか以前に進化の過程を経験し尽くして滅亡した別の人類が存在したかもしれないと考えることはあまりに馬鹿げているだろうか?
っていうハント博士の考えを読んで一瞬「は?」ってなったけど・・・・・・なるほど理解した。
つまり、今の人類の歴史の前に今の人類が到達している知識や技術を持った人類がいて、一旦滅亡して今の人類の歴史があるってことですよね?
はいはいはいはい。
何それ、わくわくする!
というか、わかりやすく書こうと思ったのによりわかりづらくなった気がしないでもない。
話は主にチャーリーの謎の究明と地球、月、木星、あとミネルヴァ星っていう架空の惑星についてがほとんど。
でも、たまに博士達の中で「この博士はあんまり好かれてないんだな」って感じるような人間関係にだったり、物理学の大学教授がコーヒーを研究生に取られないようにコーヒーの入った瓶に"酸化第二鉄"って書いてたりするっていう人間らしい一面も垣間見えたりする。
そういうシーンがあると個人的にはちょっと一息つける気がする。
あと半分くらい読むとハント博士が今までの研究結果をまとめてくれるのでそこでおさらいできる。
ふわっと読んでた部分もそこで補完できる。
それと半分くらい読むとチャーリーについてもめちゃめちゃわかるから、そこまで頑張って読んでほしい。
やっぱり後半になるにつれて(謎が解明されていくにつれて)わくわくがもう、ほんと、すごいから!(語彙力)
というか、2028年ってもうあと6年だけど、zozoの社長も月に行ったし気軽に月に行ける時代もそう遠くないのかな?
最後に
どうやら、『星を継ぐもの』はシリーズものらしい・・・。
前評判とかクチコミとか調べず読んでるからこういうことになる。
でも、『星を継ぐもの』自体は完結はしてるから続編は読まなくても大丈夫ではある。かもしれない。
私は読むけど。
GW突入するし、この機会にシリーズ制覇するのも良いと思う。
私は仕事えぐいから無理だけど。
では。